￥時給1000万円

あれだけの金額が俺に賭けられたこともショックだったが……だが…あの瞬間、あの部屋には何かとてつもない影響力があるかもしれないと感じた…それが何なのかは分からないが…ただ…………何かが変である…！今まで賭けに勝っていたあの客も負けるほどの影響力が何か…！

あの後お金をすべて使い果たした者は 退出を余儀なくされた。さらにその中には借金を抱えて出て行った者もいた…。
レジですべての清算や契約書などを書いて客たちが出ると いつの間にか部屋に客は５人しか残っていなかった。


大島に別れを告げて部屋を出たのだが やはり大島のことも気になってしょうがなかった…。

『…じゃ…じゃあな…！』
『…おう…。』
俺がいくら元気良く振る舞ったとしても大島にとっては生きるか死ぬかの瀬戸際だったため何の支えにもならなかった…。

大丈夫だろうか…





「……ぃ……い…！……おいっ！聞いてんのか！？」

気づくと男があぐらをかいてベッドの上に座り、こちらを向いて眉間にシワを寄せながら話していた。
「……す…すいません…」
「…………俺…知ってんだ…。……………『クビ』になる法則をな…」
「…えっ！？」
男の口から暴露話をしてくるとは意外だった。
「……えっ…お…教えてください…！」