¥時給1000万円
なんだか…
体が放り投げ出された感じがする……
首が吹っ飛ぶ時ってこんな感じなんだ……
一度でよかったから家族の顔を見たかったなぁ……
楽しかったな……
いつもと変わりない食卓も団欒も……今はすごく恋しい……
なんでもっとイイ子にしていられなかったんだろう…
なんで普通の生活に満足しなかったんだろう………
別にみんなと同じで良かったんだ……何も他人と差を付ける必要などなかったんだ……
もっと………生きたかった………
俺はみんなにとって大切な人になれたのかなぁ………
父さんにも…母さんにも……
妹にも……
大島にも………
同級生にも………
おじいちゃん…おばあちゃん……
親戚の人たち……
一緒にバイトしてきた人たち……
そして………この職場での同僚……
俺が死んでも…
泣いてくれるのかなぁ………