¥時給1000万円











なんだか…






体が放り投げ出された感じがする……








首が吹っ飛ぶ時ってこんな感じなんだ……







一度でよかったから家族の顔を見たかったなぁ……








楽しかったな……

いつもと変わりない食卓も団欒も……今はすごく恋しい……



なんでもっとイイ子にしていられなかったんだろう…




なんで普通の生活に満足しなかったんだろう………



別にみんなと同じで良かったんだ……何も他人と差を付ける必要などなかったんだ……







もっと………生きたかった………





俺はみんなにとって大切な人になれたのかなぁ………




父さんにも…母さんにも……
妹にも……



大島にも………


同級生にも………




おじいちゃん…おばあちゃん……

親戚の人たち……



一緒にバイトしてきた人たち……






そして………この職場での同僚……




俺が死んでも…


泣いてくれるのかなぁ………
< 351 / 392 >

この作品をシェア

pagetop