¥時給1000万円
ガチャン…
ドサッ…………
体が何かに叩きつけられた気がする…
そしてすぐ何かに引きずられているのを感じた…
俺は一体………
目を開けると斧が壁に刺さって抜こうとしているオーナーの姿が遠ざかっていく……
「………ハァ…ハァ…危ねぇ…間に合った…」
「……お…大島?!」
頭上を見ると肩で息をする大島の姿があった。
永井は大島が出入口を開けたことで外に体が倒れ、間一髪オーナーが振った斧が首を通ることがなかった。
そのまま大島に引きずられてオーナーから距離をとった。
「……大丈夫か!?」
「…あぁ…!大島ありがとう…!!」
自分が大島にとって命懸けで守るほど大切な存在になっていることを改めて知った…
「……と…とにかくここから逃げた方が…」
オーナーの斧が間もなく抜けそうなのを見て、立ち上がった。
「…それは大丈夫だ…」
大島がオーナーを見ながら余裕の表情を見せた。