インスタントラブ~甘くて切ない一目惚れの恋~
濡れないように
ひかりを包むように抱いても、

この大降りでは
前から後ろから横から
容赦なく雨が入ってくる。



何度拭ってやっても、
すぐに雨で
顔中ぐっしょり。



それでも
その顔には
凛とした輝きがあった。



だれだろうと
どんなものであろうと、
けっして
ひかりを汚すことできない。



「ほんと悪い。でも最初にひかりと出会った夜、何度もひかりのこと思い出してた」



「わたしのことを…」



「そうだよ。何度もひかりのこと考えたら、なかなか眠れなかったよ」



そういうと
ひかりの顔が綻んだ。



心からうれしい。



弱弱しいけど、
はっきりそれとわかる
笑みがひかりの口許から
こぼれた。



「どんなことを考えたんですか…」



「そうだなあ。ほんとしつこいやつ、変なやつ、不思議なやつだってね」



「もぅ…」



「でも、カワイイやつだって思った」



「……」
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