インスタントラブ~甘くて切ない一目惚れの恋~
「なんですか、いいことって?」



「こんなときいいことっていったら、あれしかないだろ?」



「あれですか…」



ほんと
鈍感なやつ。



マジで
わからないのかな。



ちょー考えてるし…



「あぁ、もういいよ、なんでもない」



「ああ、それから、毎朝このバスに乗りますんでよろしくおねがいします」



「はあ?」



「せっかくお友達になれたんで、どうせなら一緒にいこうかなと」



「なんだ、それ?」



「で、帰りは遅くなるんで、残念ながら一緒には帰れませんから」



「べつに残念じゃないし。てか、あんま意味わかんないんだけど」



そこへバスが――。



いつも
ギュウギュウ詰めだってのにさあ、

一人加わったおかげで
さらにすごいことに…



なのに
ひかりったら
うれしそう。



う~ん
友達の選択間違えた!?
< 51 / 417 >

この作品をシェア

pagetop