空想メール
第1送信 キッカケ(・_・)

‥恋願‥

《今度こそは…

ちゃんとした恋したいって

そう…願ってた

そうなると思ってた…

あなたに出会うまでは…

(:_;)》


送信





「ねぇ 暇してる?
今から合コン行かない?」

マユからだ


マユとは 1週間前に知り合った親友の友達

ちょっと大人びた感じの明るい子

お互い一人暮しで家も近いし 電話番号を交換したばかり

まだ携帯なんて一部の男の人しか持ってない時代

電話番号をおしえる時は自宅の番号だった


しかし
初めてかけてきたのが【合コン】の誘いとは…


シャワーを浴びたばかりのあたしは慌てて髪を乾かし

合コンだというのに簡単にメイクを済ませた

服も普段よりは大人しい感じで しかもジーンズ




何でだろう…




あたし シオリ 21歳。



歯科衛生士 2年目

恋愛歴も 同じく2年目

中学 高校 短大 
恋愛経験全くなし


なのに 


20歳からの遅咲きの恋は


なぜか濃い内容のものばかり


1.初体験→自然消滅

2.バツイチ→二股

3.遠距離→続かない

4.ナンパ→遊ばれる



我ながら情けない恋愛の数々―


少しは学べよな…
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