空想メール
《あなたに会うのが楽しみだった

あなたからの電話が待ち遠しくて

そして

あなたからのヒトコトが

嬉しかった


信じてたから…》


送信





「今日はありがとう 」


『おぅ
 
 また電話するわ』


「うん 」


『じゃあな』




家に帰ってからも
一人でニヤニヤしてた


誰かに 
今のこのキモチを聞いてほしくって


マユを紹介してくれた
親友のアツミに電話した



「もしも〜し♪

アツミ?ねぇ 聞いてほしいことがあるんだけど♪」

「なぁ〜に♪
いいことあったの?」


「あったりぃ〜♪
実はねぇ〜いいなぁって思う人がいるんだぁ

まだ【好き】っていうのじゃなくて
気になってる人がいるんだぁ…」


アツミとは小学校の頃からの幼なじみ

お互いのことは何でも知ってるし

隠すことなく話してきた仲
だから 今回も誰よりも早く聞いてほしかった



「アツミが紹介してくれたマユに合コン誘われてさぁ
そこで知り合ったんだ♪

あたしたちと同い年で ショップ定員してるみたい!
見た感じ悪そうだけど…優しいんだぁ」


「ねぇ… 名前…

【ハルキ】じゃ…」
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