空想メール

‥勇気‥

《いろんなこと 考えたよ

やめるなら
今しかないって

でも

あなたが心配だった…

一瞬

寂しそうな顔を見せたから


だから…》


送信





「もしもし…ハルキ?」


『…シオリ?

おう どうした?
俺ん家 電話してきたの

初めてじゃね?』



声だけでわかってくれた

ちょっと嬉しい


「今日 日曜なのに休みなんだ」


『あぁ
たまに日曜休みもらってるなぁ
(ピンポーン…)

ごめん
また電話するわ」



(間違いなく インターホンの音だったよね…マユ?

あたし気にしすぎだな…)



プルルル―


ハルキ!?

受話器をとる前に
あたしは大きく深呼吸した

「…もしもし」


「シオリ!?

あたし!あたし!」


「なんだぁ アツミかぁ」


正直 期待してたからガッカリだった


「なんだはないでしょ!

ねぇ まだハルキって人と会ってる!?」


めずらしくアツミが焦ってる


「電話さっきしたばかりだよ 会ってはないけど

どうしたの?」


「あれから なんか気になってさぁ
それとなくマユに彼のこと聞いてみたの

そしたら……」



「そした…ら?」
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