告白[短編集]
「きゃっ。」


田代も、つっこみ担当に押され、俺に倒れてきた。


「危ない。」


俺は田代を抱き留めた。


「はい、そのまま、そのまま。
なんかお互い勘違いしてるみたいだよ。
しっかり話し合ってね。
綾、離しちゃ絶対だめだよ。」


つっこみ担当は、手をふりながら、ボケ担当二人を連れて行った。


いったい何だったんだ?


この状態、ダメだろう。


「ごめん。」


俺はなぜかあやまりながら、離れようとすると


「ダメ。」


さらに強く抱きしめてきた。


腕の中にスッポリ入ってる。


シャンプーなのか、鼻をくすぐる甘い香り。


体に密着する、二つの大きなふくらみ。


俺の方がダメだよ、田代さん。
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