Sin〜AfterStory
「だから、またシンがあんな目に遭わされてるんじゃないかと……!」

店主は言葉につまり、ぐっと両手を握りしめる。

シンの無事な姿を確認出来てホッとしたのだろう、込み上げてくる何かを喉元で堪えていた。

「……悪かったね」

到底謝っているようには聞こえない声でおばあさんは呟いた。

「悪かったで済むと思ってんのか!」

「あたしだって寂しかったのさ!最初からあんたがシンを独り占めしなきゃこんな事にはならなかっただろ」

「んだって、この偏屈ばばあ!」

再びエンドレスな言い合いが始まりそうになった時、楽しそうな笑い声がそれを遮った。

シンが、声を立てて笑っていた。とても嬉しそうに。


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