暴走★Boy
「却下」
と、即答なお返事。
「なんでよ〜」
「いいから、早く」
優しく、引っ張られてる私の手首。
「私1人で見ても平気だよ!!!」
「俺無理」
「お願い!!!今回はやめようよ」
涙目で訴えてみる。
セコいけど、今はこうするしかないっ!!!!!
「私、あの男の子たち誘ってみよっかな」
正面で楽しそうに、おしゃべりしている男の子4人を見て呟く。
めちゃくちゃ軽そうな感じの人たち。
ちらっと、斗和を見ると、ピクッとした眉。
「本気?」
「本気だよ。今誘って来ようか?」
誘いに行くフリをすると、ぐいっと引っ張られた。
「しょーがねぇな」
とため息をついた斗和。
うしっ!!!勝ったあ♪
…って言っても、こうなる事わかっててやったんだけどね。
……つい悪知恵が…。