暴走★Boy
「おもしろかった〜」
画面が真っ暗になるとのすれ違いに、ホールが明るくなった。
まわりの人たちは、感想を言いながら出ていく。
「………」
もたれ掛かっている斗和を、見つめる私。
おもしろかったのに。…見てほしかったよ。
斗和に恋愛のオベンキョしてほしかったよ、馬鹿。
可愛い寝顔しちゃってさ。
ずるいよね、ほんと…。羨ましいね、斗和が。
「…おはよーございまぁす…」
そっと、囁いてみる。
「…………」
しかし無反応。
「斗和起きて!!終わりましたよ〜!!!」
ベシベシと頭を叩く。
「……っ…………んあ?」
と、まだ寝ぼけてる斗和。
『んあ?』って顔にきゅん。
じゃなくて、
「もう終わったよ?」
「……へぇ」
……へぇ、って…。
「浅野さん、あなた何しに来たの」
「…映画見に来た」
「ちゃんと見てた?」
「…寝てた」
……………。