from Maki to Kazu.from Kazu to Maki
2005/02/03/23:01 from Maki【RE:こんばんは。】
ありがとう。大丈夫。うん。カズさんに甘えさせてもらったから。うん。ただ、今日の私達のドラマは優しいものではなかった。調停員が彼の言葉を話しているのを聞いているとき、私は自分の感情をコントロールする難しさを初めて思い知ったの。頭は冷静だった。不条理な彼の言い訳や指摘に対しては全て推測していたものだったから弁論はできた。それでもね、私の心はパリパリッ…カランッと壊れて落ちていくようだった。一番したくない、涙声を、震えを抑えるのに努力が必要だった。昂った感情は嵐のようだった。発狂したかった。逃げたかった。「もう駄目です」と、言ってアホになりたかったの。でも、辛うじて身体的機能は希望通りの役割を果たしてくれた。
「向こうは大金持ちだから俺が金を支払う必要はない」
「500万もする車を転がしてるんだから」
「全ての責任は向こうにある」
「挙式日に予定通り、向こうの両親や彼女が泊まったのは如何にも金持ちのやることですよ」
こんな言葉をくれた。
 大金持ち?いいえ。20代を遊ぶことさえせず、眠らずに稼いで貯めたお金だわ。それを、彼に注いだ。彼は持ち逃げもした。シナリオライターの道を閉ざしたのも、彼だった。言う通りにした私に否がある。ホテルに泊まったのは挙式時に白いドレスを着て一緒に参列するのを楽しみにしていた娘に、突然に父親が出ていき挙式も中止になった事実を知らせたから少しでも彼女の救いになればと、急遽、私の部屋も取って泊まっただけ。挙式予定日にホテルになんて泊まりたくなかった。
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