誓いの言葉・高校編
聞き覚えのある声に振り向くとそこには省吾さんと浅井さんが立っていた


私の様子を見て省吾さんはとっさに私を抱き寄せた


そして浅井さんのご主人が私と岡本の間に立ち二人は睨み合う形で会話を始めた

省吾さんは私の手を引きエレベーターに乗り込んだ


エレベーターに乗り込むと強く抱きしめられた


「間に合った…何か言われたか?…………頼むよ 心配かけるなよ………」


「ごめんなさい………だって………」


鼻をギュッと摘まれ


「言い訳すんな!」


「あのね!」


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「クソッ………お前を泣かすような事に巻き込まないって思っていたのに………

嫌な事は言われ無かったんだよな?」


「うん」


省吾さんは私を強く抱きしめていた手を少し緩め
私の顔をじっと見つめてきた

ちょっとドキドキしていたら


「バーカ 期待すんな」


「え! や やだな〜期待とか何言ってんの!」


「あーーーっ!腹立つ」

私に背を向けエレベーターの壁を軽く蹴っ飛ばす省吾さんに驚き

「やだ…そんなに怒ら無いでよ!」

と、後ろから抱き着いた

「だって早く省吾さんに会いたかったから…嬉しくて」
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