誓いの言葉・高校編
錬成会参加も決まり今まで以上に稽古がきつくなった
週2回の短時間のバイトも今日のバイトで辞める

クタクタになりながら時計を見ると9時過ぎ
店長に最後の挨拶をして帰るとき何気なく向かいの塾に目をやると省吾さんが塾から出てきた


「「………あっ………」」


お互い思わず出た声にクスッと笑った


「お前今から帰るの?迎えは?」


「迎えは無いよ、近いから大丈夫」


「大丈夫だって?ダメだろそんなの。俺の妹は門限8時だぞ!それでも遅い位だ…送るから車に乗れ!」


「えぇ!!良いよ…そんなの」


「ダメだ。何かあったらどーすんだ!!お前は女なんだぞ?」


…えっ…!


「///…大丈夫だよ。何も無いよ!それにバイトは今日で終わりだし…」


「そっかバイト辞めるのか

まぁ 送るから素直に乗っていけ。こんな時間に一人で歩くなよ…ついて来い」

……………………。


なんか 意識しちゃう
女の子扱いされると調子狂うな…
駐車場に向かう省吾さんの後ろをついて歩く
駐車場迄の短い距離がとても遠く感じた

今日は塾講師のバイトだからなのかジャケットを羽織りこの前図書館で会った時より大人びて見えた
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