誓いの言葉・高校編

｢あ！お兄ちゃん！｣


航と僚が椅子から降りて省吾さんに駆け寄る


｢お母さん…｣


お母さんは航達が省吾さんに駆け寄る事に驚き立ち上がった


｢こんばんは、朝比奈省吾と言います。たまたま瞳さんと一緒にいたので病院迄一緒に来ました。前に一度この子達と遊んだ事があって…｣


お母さんは航達が省吾さんに懐いているのを見て安心したのか泣きそうな表情をして口を開いた


｢これから治療の為ICUに入るの｣


｢俺、ﾁﾋﾞ達とｼﾞｭｰｽ飲んで来るから…落ち着いたら連絡ちょうだい｣


｢でも…｣


｢この雰囲気じゃこいつらだって不安になるだろ？面倒見てるから…ちゃんと話し合いしておけ。ﾁﾋﾞの前でできない話しもあるだろ？｣


｢省吾さんありがとう…｣


｢朝比奈さん、ありがとうございます｣


｢大丈夫です。じゃあ兄ちゃんと向こうに行こう！｣


省吾さんは既にｳﾄｳﾄし始めた僚を抱っこし、航の手を引いて控室に向かった



｢お母さん………由美子さん。説明してもらえますか？………｣


｢数日前から調子が悪かったみたいで…風邪をひいていたの。夕方になって40度の熱が出て早退したんだけど、駐車場で倒れていたみたいで…｣