誓いの言葉・高校編
お父さん…ううん 徹叔父さん…本当のお父さんの様に私を全力で守ってくれた私の唯一の肉親



母の弟



あの日

母が私の前から居なくなったあの日
まだ独身だった徹叔父さんは小学生だった私を引き取ってくれた


私の両親は私が幼い頃離婚をしている
今となっては原因はわからないけれど、離婚して父は直ぐに再婚したらしい


母は私を育てる為にパートを2つこなし、母子手当等で生活をしていた


そんなささやかな私達の生活を変えたのは


私が小学1年生の時、パート先のコンビニで起こった強盗事件だった


犯人は大学生
男は刃物を持ってレジに金を要求した


母は丁度商品を棚に納めていた
ただならぬ空気に来店客は動揺した
母の近くには、小学生がいて怖くなって店から逃げようとしたらしい


しかし、レジに向かって立つ犯人は逃げる子供を追いかけた

とっさに母は小学生と犯人の間に駆け寄る




大学生が威嚇しようと振り回した刃物が母の首を捉えた…………………………

辺りを飛び散る鮮血

店内は地獄絵図となった…

母はその場で倒れ、怯んだ犯人は駆け付けた警察官に取り押さえられた
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