誓いの言葉・高校編
母は病院に運ばれ

手術をした






しかし



5日後…手術のかいも無く

母は死んだ


その間私はずっと病院で一人だった
唯一の肉親である母の弟はまだ大学4年生、母とは5つ違いだ

事件があった日は卒業旅行中で海外に行って日本にはいなくて


インターネットのニュースを見て姉の訃報を知り駆け付けたのが通夜の晩だった

それから始まる叔父との同居生活
叔父は地元の市役所に内定していて、当時由美子さんとは結婚前提で交際をしていて、母にも紹介していた


叔父が私を引き取った事で二人が結婚する迄かなり多くの困難があったはず

だけど二人はそんな素振りは見せなかった


私が置かれた環境は辛かったけれど、この二人と母が入院し亡くなって葬儀が終わるまでずっと側で付き添ってくれた


警察官の浅井恵利子さん
彼女達がいなければ

多分私は崩壊していたかもしれない

それ程私には大きな存在だった


私が叔父と由美子さんを実の両親の様に呼ぶのには理由がある

………

航が産まれた時、由美子さんが私に言ってくれた


「今日から私は航と瞳ちゃんのママよ!わかった?」
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