誓いの言葉・高校編
私は嬉しかった


素直に喜んだ


けれどそれと同時に、二人の前では哀しい顔、辛い顔をしないと決めた


周囲の人に後ろ指刺されない様に…叔父さんや由美子さんに恥ずかしい思いをさせない様に………


二人に嫌われない様に……


良い子を演じていたのかもしれない
結局何でも自分で解決して
いつしか
人と距離を置いて付き合う様になっていた


時々叔父さんは私が我慢している事を見抜いているかの様に寂しい表情をしていたけれど


それでも今の家庭を守りたかった…………


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徹叔父さんはICUに入った
医師の説明を由美子さんと二人で聞いた


高熱が続き肺の影は範囲が広く抗生剤による投薬治療を集中的に管理するらしい

血液の炎症数値はかなり高く現在全身麻酔をかけ人口呼吸機をつけている
ガラス越しに少し見た叔父さんの姿は痛々しかった


下手したら今夜が峠………かなり緊迫した状況だった

時計を見ると10時半を回っていた

私達は後ろ髪を引かれる思いでICUから出て私だけチビ達を連れ帰る事にした
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