誓いの言葉・高校編
「瞳ちゃん!今日は航と僚がお世話になったし、瞳ちゃんとも仲良くしてくれている省吾さんを御礼のつもりでお誘いしたの。」


航と僚が省吾さんの膝の上を取り合い喧嘩をしている
苦笑いしている省吾さんは、胡座をかいて二人を座らせた


「省吾さん、私からも本当にありがとう!二人がこんなに省吾さんに懐いているのを見ると、なんか私ヤキモチ妬いちゃいそう〜」


「//////」

えっ………


「あの…今まではお姉ちゃんお姉ちゃんとべったりだったのにな♪」


「お姉ちゃん!省吾お兄ちゃんね〜キャッチボール上手くなった!って褒めてくれたんだよ!」


「そうなんだ♪よかったね」

「うん!」


楽しそうに学校や幼稚園での話を省吾さんにする二人を見て、この数日間我が家が暗く神経質になっていた時、小さな二人にとって省吾さんは大きな存在だったんだとしみじみ思った


それは、私にとっても言える事
私が声をあげて抱き着いて泣いた人なんて母の死後いなかったから…


ふと 省吾さんと目があった




「明日から合宿なんだろ?怪我に気をつけてな」


「ありがとう」
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