誓いの言葉・高校編

｢瞳ちゃん、省吾さんね…お父さんの入院後病院にお見舞いに来てくれたの。その時僚がいたんだけど凄く僚に優しくてね…お婆ちゃんが省吾さんの事気にいってしまって、帰したがらなくて困っちゃったの。それで、お詫びも兼ねているの｣


｢え…そうなんだ。なんかごめんね、でも本当に助けてもらってありがとう。こうして航や僚の笑顔を見ると安心します｣


｢いや…俺の方が遊んでもらったかも。妹しかいないから、可愛くて仕方ないんです｣


｢二人とも、いつも私に省吾さんの事話すのよ〜この前なんか、本当のお兄ちゃんになってくれないかな〜なんて言っていたのよ！｣


｢省吾さん、今日はバイト無いの？｣


｢あぁ 今日は塾休みなんだ｣


｢私は明日から合宿だけど…本当はこんな時は家にいて家族を支えなきゃいけないんだけどね…｣


｢良いのよ瞳ちゃん。お父さんも危険な状態から抜けたし、高校最後の今年は部活頑張って欲しいし…あなたはいつも自分の事後回しにしているから…少し位わがまま言っても良い位よ？｣


｢お母さん…ありがとう｣


ふと省吾さんと目が合って柔らかく微笑んだ顔を見てドキッとした