誓いの言葉・高校編
と、答えた省吾さん


「でも…重くてごめんね。
私の過去を聞いたらきっと離れて行くだろうな…って思っていたから


あの時、戻ってくれてしかも、優しくしてくれて凄く嬉しかった


けれど、自分を人前でさらけ出した事なんて今まで無かったし…今も少し戸惑ってるんだぁ


ここで誰かに甘えちゃったら、きっと心がガタガタってなっちゃうんじゃないかって…」



え………………
省吾さんは、私をぎゅうっと抱きしめた


「良いんじゃないか?無理して良い子を演じる必要なんか無い」





「どういう意味?……あのっ!離してもらえませんか?」


省吾さんは、私を抱きしめたまま


「なぁ…。


絶対に無理するなよ。


次辛くなった時も俺が受け止めてやるからな」


省吾さんは、私をゆっくり解放し離れる瞬間私の耳に小さなキスをした


「家に帰るか…お母さん心配するよな?」


私は省吾さんのしたキスにドキドキし過ぎて答える事ができなかった

車まで歩く間、ずっと私の手を握る省吾さん

車内では会話をする事もなくいつの間にか自宅前に車が止まった


「じゃあ お休み」
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