月の輪
「生贄なんて、ならせるものか。」

私も少し眠った方が良いだろう。明日は、きっと大変な一日になるだろうから。
「蜜柑…?」
寝床へ行くと既に蜜柑が眠りについていた。齢3つのこんな幼子に、背負わせるべきではない。見てろ、頭のお堅い年寄りども。何でもかんでもお前達の思うようにはなってたまるか!
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