クマさん、クマさん。




「それは俺も分からない」



「何だよそれ。意味分かんねーよ」



伝える本人が何言ってんだ。



「いつ伝えるかは分からないけど・・・この気持ちは変わらない」



「ふ~ん。あんなに告白されても全部断ってるからもしかするとクマわあっちの人かと思ってた」



笑って言うとクマは心底嫌そうな顔をして俺を睨んだ。



「俺は普通に女が好きだから」


真剣な目をして言う言葉かよ。


「分かったよ。でも後悔しないように頑張れよ」



「うん」



「よし・・・帰るか」



「そうだね」



空は綺麗なオレンジ色になっていた。






「しかし、お前に好きな子がいるとはな」



「そりゃあ高校生だし、いるに決まってるよ」



「・・・俺いねーもん」



好きな奴がいない高校生なんて俺以外にもいるはずだ。



「・・・いつかできるよ」




できる?


好きな奴が?



一時期の気持ちの好きな人?



そんなのいらねー。


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