クマさん、クマさん。
俺の進路は夏には決まっていた。
いや、確実に決まったのが夏だった。
――――――進路を海外に決めていたのは高校進学をする前からだった。
海外に進学できる唯一の県の学校。
だからT高に来た。
夢に近づくために。
そして中学から決めていた進学に決まった。
俺は想像していた未来に着実に進んでいた。
でも・・・1つだけ。
夢と同じぐらい大切な事を諦めないといけなくなった。
それは・・・・
――――――――なっちゃん。