クマさん、クマさん。


・・・・――――――――


「本当ですかっ」


「あぁ。熊谷、1年から良く頑張ったな」


「じゃあ・・・」


泣きそうなぐらい嬉しい。



「アメリカの大学・・・推薦枠が1人分あってお前に選ばれた」


「・・・」


「お~い、熊谷聞こえてるか?」


「・・は・・・い」


驚きすぎて、嬉しすぎて、何も言えなかった。



「お前なら全国に自慢できるぐらい優秀な生徒だからな、外国に言っても恥ることはないな」


先生はニッコリ笑ってプリントをくれた。


プリントには俺が行きたかったアメリカの大学の推薦枠についてだった。


貰った瞬間、夢に大きな道が見えた気がした。



夢に1歩近づけた・・・。



「そういえば、熊谷」


「何ですか?」



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