クマさん、クマさん。















「クマっ」


「・・・・カニ」


「久しぶりだなっ」


「・・・そうだね」



1ヶ月は早くて、やっと・・・俺は6年ぶりに日本に帰ってきた。



空港までカニが迎えに来てくれた。


6年ぶりに再会したカニ・・・。



「カニ・・・お前全然変わってないじゃん」


外見も、声も、表情も高校の頃のままでカニはなにも変わっていなかった。



変わったといえば服装が大人っぽくなっただけだ。



「見て分かんねーの?俺すっげー変わったぞ?」


「変わってないよ。カニ、化石みたいだよ」


「・・・お前失礼だな」



懐かしい・・・。


カニが変わってない分高校生に戻った感覚が強かった。



「今日は寝るだろ?明日はどうするんだ?」


今は夜中。だからカニだけが来てくれた。


「今日は寝るよ。明日は会社に行って挨拶してマンションに帰って荷物の整理かな」


「じゃあ家に着いたら電話しろよ。手伝ってやるよ」


「そうするよ。助かる」


「まぁ俺も仕事だから手伝いは遅くなるかもな」


「別に遅くても、手伝ってくれるなら何時だっていいよ」


「分かった、じゃあまた後でな」


「ん。出迎えありがとう」



カニと別れると、すぐにマンションに入っって眠った。



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