甘いキスの魔法
* * * * * *
「ひーかーるっ」
教室に入った途端、
俺が来るのを待っていたかの
ようにクラスメート達が
ニヤニヤしながら俺に近付く。
やべ………。メンドくさそ……
「ひーかるくん、
顔赤いけどどうした?」
そういって俺の髪の毛をくしゃくしゃにするクラスメートの高原。
「やめろっ…」
高原の手を振り払いながら抵抗するがやはり身長差には勝てない。
俺は身長がかなり低い。
確か150センチメートル。
いや、下手すればもう少し低い。
かなりのコンプレックスだ。
そこら辺にいる女子よりも低い。