恋愛倶楽部 -love-



それより、ほら、今は恋愛相談に乗らなきゃだしさぁ。


そーいや、さっきさり気に奏斗が木仲さんのこと花梨(カリン)ちゃんって………。


いつの間に名前聞き出したんだろ。

あやつ、油断も隙もねぇな。




「もういい、無理矢理チューする」

「なっ、風音、待て、つか落ち着け」

「ゆゆが誰かに取られちゃいそうなのに、落ち着いてられないよ」



誰もあたしのことなんか取らないって。



「ゆゆは誰が好き?
亜蓮先輩?黎緒先輩?奏斗?」


あのね、いないからね、好きな人なんて。


亜蓮は過去の話。

黎緒先輩は“アレ”が嫌だから、ない。

奏斗は恋愛対象外。



だいたい、倶楽部内恋愛は禁止なのに。




「その3人じゃないの?
じゃあ、ゆゆの好きな人って……ボク?」


だから、好きな人なんかいないっての!

期待に溢れた瞳で、こっちを見るな!



「なんだ、違うんだ。
みんながいなくなれば、ボクだけ見てくれる?
今すぐ消してこようか?」

「お願いだから、怖いこと言わないで」






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