恋愛倶楽部 -love-
どうして、そう簡単に人を消したがるかなぁ。
下手したら殺人1歩手前だよ?
「はぁー‥しょうがない。
いいよ、風音、目閉じて」
「え、ホント?」
「本当。
だから、早く目閉じろ」
「うんっ」
うー‥なんで、目の前の人、こんな嬉しそうにしてんだろ。
素直に瞳を閉ざした風音の頬に、片手を添える。
それで気を許したのか、あたしの片腕を掴んでいた手が緩んだ。
チャンス、今しかない!
フッと風音の唇に息を吹きかけて、そそくさ後退。
「うっ、ゆゆ?
今、なんか風来たよ?」
風音の視界が明るくなるまでの短時間に、急いで教室から飛び出した。
危機一発って、こういうことを言うのかな。
しばらく廊下を駆け抜けて、腕を組んで階段を上がる。
とりあえず、逃げたからには見つかりにくい場所にいかなきゃ。
だいたい、あたしを見捨てて2人きりにするなんて。
絶対みんな楽しんで、わざとやってる。
「あとで仕返ししてやるんだから」
「誰に?」