GOD GAME

緊急参戦




僕は、小さな船に乗っていた。

辺りは見渡すかぎりの大海原…


そうだ!

僕は慌てて辺りを見渡した。

しかし、今度こそ、大地君は僕の後ろにいた。


よかった…

のんびりしているとはいっても、やっぱり一人は嫌だからね。

「俊君!

急がなくちゃ!

GGMを見たかぎりでは、二人はこのまま前方に20kmぐらい先の海賊船にいるみたい!

飛ぶよ!」

まさか大地君から急ぐって言葉が聞けるとはね。

僕は前方を見据え、口を開いた。

「ウイング!!」

大地君も、ファルコンを召喚したみたいだ。

僕は、ファルコンと並んで空を飛び始めた。

海賊船か…

またとんでもない奴がいないといいけど…

きっとそうはいかないんだろうな…

おそらく、クエストボスは船長のはず。

そんなことを考えていると、前方に巨大な帆が見えた。


あれが船…

島じゃないのかな?

僕は、磯の香を感じながら、深呼吸をし、大地君を見た。大地君は軽く頷き、降下し始める。

そして、僕らは、マストの一番上、見張り台へ降りた。
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