GOD GAME



でも、このクエストのボスに、一度でいいから会ってみたかった。

天空神にして、神々の王、ゼウスに…


待てよ…

助けはまだ来る………


僕は不意に思い出した。

僕をこの状況から救ってくれるかもしれない方法が一つだけあるんだ。


僕は、ローブのポケットから鈴を取り出した。

城下町で、天空寺と名乗る男にもらった鈴だ。

《助けが必要なときに鳴らせ。》


天空寺はそう言っていた。

今を除いて、助けを求める時があるだろうか?

どうせ最後だ。

ダメ元でやってみるかな…


俺は、鈴の紐を摘み、軽く振った。


チリ───────ン…


透き通るような音が広がっていく。

まるで濁った心を清めてくれているような、人間の汚れた部分を取り除いてくれるような音だった…


《自ら居場所を知らせてくれるとはな…

ハデス、下がっていてくれないか?

ここは私がピリオドを打とう。》

目の前から低い男の声が体を震わせた。

なぜか、目が上げれない。

声の主の実力が高すぎて、体中が拒否反応を起こしているんだ。

< 270 / 523 >

この作品をシェア

pagetop