GOD GAME
崩壊
「ようするに、天空寺さんは、スフィンクスのリーダー直属の戦士なんですね?
で、侑弥さんに手伝いを依頼し、秘密任務の事がばれないように、外部からの連絡を遮断していた。
そういうところですか?」
僕達は、森の中に建てられている家にいる。
いまそこで、話を聞いているところだ。
「その通りだ。
そして、矢部水城のことはまったく手がかりがない。
そうだろ侑弥?」
天空寺さんが侑弥さんに話をふった。
雷刀を研いていた侑弥さんは黙って頷き、口を開いた。
「俺は、矢部を隊長室に連れていった。
だが、二人はいなかった。
二人を呼ぶためにGGMをいじって下を向いているときに、天空寺から連絡があった。
そして、連絡が終わり、前を見ると、矢部は跡形もなく消えていた。
何があったか分からない。
そして俺は、隊長達が来る前に姿を消し、ここに来たんだ。」
そっか、ちゃんと理由があったんだ…
二人とも裏切り者じゃない。
でも……
二人は、何かをまだ隠している。
僕にはそんな気がしてならなかった。