GOD GAME
キィィィィィィィィィィ!!!
目の前に救急車が現われ、扉が開いた。
「早く乗れ!!
院長が貸してくれた!!
これなら信号も関係ない!」
伸幸さんが運転席から顔を出し、僕らは慌てて後ろからのりこんだ。
すぐに理沙ちゃんをベッドに寝させ、その脇に腰を下ろす。
救急車は、僕らが乗ったのを確認すると、進みだした。
壁に銃弾が当たるような音が何度かしたが、岩本隊長が助手席に飛び乗ってからは、スピードを上げたため、しなくなった。
助かった…
殺戮ロボットが追い掛けてくる車両は無いはずだからね…
「なんとかなるものだね★」
奏ちゃんが、緊張感も不安も吹き飛ばすような明るい笑顔を見せ、緊迫していた車内の雰囲気が若干和らぐ。
笑顔ってすごいんだね。
こんな状況でも、空気を変えれるんだから…
僕は、高校一年になった頃、水城と交わした会話を思い出した。
《なぁ俊。
高鳥奏ってやつの笑顔、俺好きだわ。》
あの時の僕には正直よくわからなかった。
笑顔なんて大差なんかないって思っていたんだ。