GOD GAME
タッタッタッタッタッ…
タッタッタッタッタッ…
僕の耳に道を走る音が聞こえる
僕の予想が正しければ…
タッタッタッタッタッ…
もうすぐ来るはず…
タッタッタッタッタッ…
ほらね?
どんどん近づいている
2人も気付いたみたいだね
僕達は音の聞こえる方に顔を向けた
そして…
暗闇の中から完全にトレーニングモードに入った水城がジャージ姿で現われた
水城は僕達の前で止まり、軽く手を挙げた
「よぅ俊!
奏も!
意外と早く来たんだな?
ちょっと待ってろよ
今用意してくるから…」
水城は全く悪怯れる様子もなく、家に入っていった
まぁ早朝ランニングでもしてたってとこかな?
「本当にマイペースだね〜★」
奏ちゃんがニヤついている
まぁ奏ちゃんも人のこと言えないよ…
本当に…
面白いカップルだよ…
僕はポケットに入っていたカイロで凍えた手を暖めた
徐々に温もりが伝わってくる…
そして、僕の手が解凍できた頃、水城がドアから出てきた