GOD GAME
例えるならブラックホール。
黒い空間は風もないのになびき、予測不能にぐにゃぐにゃと動き回っている。
そして…
僕達は穴に吸い込まれていった。
回る……
回る……
落ちる……
いや、どっちが上か下かなんてわからないから落ちるじゃないかも…
僕は血塗れの刀をしっかりと握りしめ、流されるままに体を任せた。
そして…
足に強い衝撃が走り、僕の視界にあの部屋が映る。
フラ…
僕は床に手をつき、バランスを取ると、辺りを見渡した。
すぐ前には6つの腕を生やした堤に、双剣を握る青木、横には僕と同じように床に手をついている理沙ちゃんの姿があった。
そして、部屋の中央には…
床に倒れた奏ちゃんを庇いながら魔王の攻撃を相殺し続けている水城がいた。
「俊紀…
今回は飛び出しても文句はないよな…」
「もちろん。
本気でかからないと死ぬぞ!」
前にいる二人がいつになく真剣になり、堤の周りに光の双剣が三組も出現した。
さっきまで軽かった空気が一気に重くなり、空気の流れが止まったかのように肺に空気が行かなくなる。
心臓が肋骨を激しく叩きだした刹那、二人が動いた。