昆虫戦記
「馬鹿やろう!!馬鹿やろう!!馬鹿やろうぉぉぉ!!逃げるぞ!!」

こぼれ落ちる涙を
拭いながら
その場に鬱ぐ
モグラの兵。

「嫌です・・俺も、ここで散ります・・・兄弟の亡骸と共に散ります!!」

涙ながらに
訴える
モグラの兵に対し
怒鳴り倒す
モグラのリーダー。

「馬鹿か!!おめぇはよ!!あいつが、なんで死を選んだか分かるか!!あいつは自分が助からないって知ってた!!あいつが生きていると、ここに俺達があいつを助ける為に踏みとどまっちまう。だから・・・だから!!あいつは自分の頭上に石を落としやがったんだ!!あいつの気持ちをムダにするな!!」

涙を拭う事も忘れ
モグラのリーダーが
伝える。

モグラの兵は
ボロボロと涙を
流しながら
頷く。

ガサガサガサ

森の奥より
生き残った昆虫達の
移動する音が
近付いてくる。

「チッ!!昆虫の野郎!!アレほどの爆発だったのに!!逃げないと奴らのエサになるか爆発に巻き込まれるぞ!!」

空から
空気を切る音と共に
爆撃弾の落下が
開始される。

ドバーン!!

ドバーン!!

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