好きなんだよ?
*お泊まり①


突然の再会を
してから
一ヵ月くらい
たった。


翔ちゃんとは
頻発にメールしたり
電話したり。


お母さんに
翔ちゃんのことを
話すと


「あら、前みたいにお泊まりしたら~??」


って、ばかじゃないの?!
今と昔は違うんだよ…。

私も翔ちゃんも
大人になった。
でも、翔ちゃんに
そのことを話すと


「あ、いーね!夏休みでも来いよ」


…って良いのかいっ!!!!

私ってやっぱり
女に見えないかな…??


……いや、別に
いいじゃん、女に
見られなくたって。


幼馴染みなんだもん。
うん…。


そんなことを
考えていると


「全校生徒は廊下に並んで下さい」


という、教頭の
声が聞こえ、
それを合図にクラス
というか、
学校全体が騒がしく
なってきた。


そうだ、今日って
終業式だったんだ。


明日から夏休みで
学校全体が
浮ついた雰囲気に
包まれている。


私も瑠海と一緒に
体育館へと向う。


体育館に着いて
式が始まった。


長ーーーい
校長先生の話を
聞いてる時、
あまりにも退屈
だったので周りを
見渡してみると


何組かのカップルが
イチャイチャしていた。


何だか気まずくなって
目をそらす。


何であんな堂々と
出来るのかな??


ちょっと羨しいと
思ってしまった。


その時思い浮かんだ
のは、なぜか
翔ちゃんだった。
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