君と過ごした日々
「…ただいま」
気持ちが晴れないまま、家に着くと、
「おかえりーっ」
テンションの高い声が聞こえてちょっとイラってした。
リビングに入ると、満面の笑みでこちらを見つめる兄がいる。
「…彰、うざい。」
「…っ!やばいっ!綾が反抗期だっ!」
彼は、五十嵐 彰(イガラシ アキラ)。高校一年。
県内でも一二を争う進学校に行ってるとは思えないほど、バカ。
いや、頭いいけど。
「ほんとそのテンションどうにかした方がいいよ。」
「えーっ、俺低いと怖いって言われちゃうもん!」
"もん"とか本気でつけないでほしい。
きもい。きもくて死にそう。
確かに見た目がちょっと厳ついからしょうがないけど。