君と過ごした日々

放課後の目撃





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時間は変わって放課後。


サボりから帰ってきたうちらを迎えたのは、もちろん説教の雨。




まず始めに、数学の先生に怒られた。

結構なおっさんの癖に、そういうとこだけしっかり見て内申書に書くから鬱陶しい。



次に音楽の、つまり、数学の次の授業の先生にも怒られた。

うちは吹奏楽の顧問だけあって、なんとか免れたけど、智士は相性が悪いらしくてめっちゃ怒られてた(笑)




問題はね。ここからなんだよ。


まぁ当然授業をサボったんだから担任にも連絡行くわな?

そんで、帰ったら佐光が笑顔で待ってるんだよ?


そしたら、「あぁ、怒られないかも」ってちょっと期待しちゃうじゃん?


そこからの

「放課後。」


うん。意味不明だよねー。


「放課後がどうかしたんすか?」


って智士が聞いたら、佐光の表情がみるみる険しくなってっちゃってさ?


それは例えるならもう般若よ。恐ろしい。


まぁ、それ以上は聞けなかったから(もちろん怖すぎて)放課後残ろうって二人で話して。



それでようやく佐光から解放されたと思ったら。


今度は君たちの番ですよね。






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