シークレット・ワード


「はー、外は冷えるねぇー。」


まだ12月に入ったばっかりだけど夕方の寒さはやっぱりこたえる


「おー、さみぃな。でも、いくら奈緒が寒がってもこのマフラーだけはわたさねえからな。」


「はいはい。」


なんては言ってみたもののかなり寒い


私は肩を震わせた

「マフラーは貸してやれないけど、俺の手なら貸してやるよ?」


そう言って私の目の前で手をヒラヒラさせる


「…繋いでやるよ!」

私の口からは憎まれ口しか出ないけど、内心すっごく嬉しい


でも、恥ずかしいし、なんか悔しいから夏樹には言ってやんない


「奈緒の手冷たっ。」


「夏樹の手は暖かいね。」


それから会話は無かったけどすっごく居心地がよかった


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