◇ 永遠 ◇





白い布が君の綺麗な顔を隠してた。






「すいませんでした・・・」






君の家族の人に何度もそう謝った。





もし、私があの場にいたら、君は助かったかも知れない。







もっと早く引き返していれば、君は助かったのかも知れない。






「・・いいのよ、もうあの子が苦しむ姿を・・・見なくてもいいのだから・・」







本当は、とても泣きたいはずなのに・・。




本当は、私を憎むはずなのに・・・。








穏やかそうに、君の家族はそう言った。










< 54 / 60 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop