モテ男と勤勉オンナの【秘】ラブ・ゲーム
あたしがいつもの場所に座ると、ママと桜がきょとんとした眼で見てきた


「なに?」


「どうして葵君の横に座らないの?」


桜が不思議そうに質問をしてくる


四角いテーブルに、桜と北城君が向かい合って座っている


あたしは桜の隣に座っている


斜め前にいる北城君をちらっと見てから、「別に」とあたしは答えた


いつも座っている席に、いつも通りに座っただけ


なのに、どうしてあたしがイケナイ…みたいな顔で見られなくてはいけないのか?


それっておかしくない?


どうしても北城君の隣に座らなくてはいけないわけじゃないのに


「椿にも付き合ってる男の子がいたなんて。ママ、ちょっと安心したわ」


ママがにこにこと笑いながら、話してくる


…だから付き合っているわけじゃないのに


「そうだよ。お姉ちゃん、『男は害虫』みたいな考えだったから。私も安心!」


二人して、満足そうな顔をしている


あたしの気持ちなんて知りもしないで…勝手なことばかりを口にして


…苛々する
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