モテ男と勤勉オンナの【秘】ラブ・ゲーム
違うのに


そうじゃないよ


今、ママに聞こうと思った言葉は…


勝手に勘違いして、北城君と付き合ってるって思わないで


誰もあたしの気持ちを理解してくれないのね


あたしの想いをわかってくれない


「お姉ちゃん、そこにいると遅刻するよ?」


朝食を食べ終えた桜が口をもごもごと動かしながら、洗面所へと入って行く


そうだ


あたし…洗面もせずに学校に行こうとしてた


あたしは鞄を廊下に置くと、妹がいる洗面所に向かった


「お姉ちゃん、良かったね。お姉ちゃんの奇怪な趣味を笑顔で受け入れてくれてる彼氏なんて珍しいって」


桜が嬉しそうに笑っている


奇怪な趣味…で悪かったわね


あたしの唯一の趣味さえ、家族に受け入れて貰えてない…そんな気がする


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