バケバケ
「傷口が塞がんないのはこの砂のせいか…」
「うん。その砂全部取り除かない限り、傷は広がり続けるよ。」
シイの足元で流れた砂混じりの血が水溜まりを作っていた。
「いいのか?先生がこんなことして。園児たちが見てるぞ。」
気がつくと、私たちは園児に囲まれていた。
みんな怯えた目で遠巻きに私たちを見ていた。
「……。いいよ、今は子供たちより、自分の使命を果たす方が大事なんだ。」
「わかった。やめる気はないんだな。…じゃあ…」
その瞬間シイの姿が一瞬にして消えた。
そして…
「!」
シイは三好先生の真後ろにいた。
「な…なんで…」
三好先生があわてて振り返る。
「自分の能力を俺に話したのは失敗だったな。」
シイの肘が思いっきり三好先生の鳩尾あたりに食い込んだ。
「うっ…」
その場でよろける三好先生。
「なんだよ、その能力…瞬間移動か!?」