バケバケ




そういえば、黄金と相手した時もシイは瞬間移動みたいなものを使っていた。


これがシイの能力…?




「そんな単純なのじゃねぇよ。」


「じゃあなんなんだよ!」


後ろを取られ攻撃されたことで、三好先生はかなり動揺しているみたいだった。


「でも…とにかく今動いたことでシイくんの傷口はさらに広がったはずだよ!」

そうだ…


シイは今肘で攻撃した。


それも右肘で…


そんな激しく動かしたら三好先生の能力じゃなくたって傷口が開いてしまう。



でも、シイは平然とした顔をしていた。




「傷口?そんなんとっくに治ったよ。」


「え!?」


シイは右手を振って見せた。


「ほら」


「砂も…消えてる…」


たしかに…
シイの腕からは砂はおろか血さえも出ていなかった。


「どういうこと…?」


「お前の能力の特徴が砂にあるなら諦めた方がいい。俺の能力と相性悪いから。」


「……」




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