バケバケ
「今度から小声で話す。」
小さな声で言った。
なんか急に恥ずかしくなってきた…。
「シイ、早く行こ。」
事件のあったコンビニはいたって普通だった。
事件があったために警察らしきたくさんの人が出入りしている。
「入るか。」
シイが入口に進み出た。
私も続いて中に入る。
「こら!そこの君、ここは関係者以外立入禁止だ。」
そして当然追い返された。
「入れない…」
「当たり前でしょ。」
「どうしよう。」
シイは頭を抱えた。
私は何気なく外の風景を眺めていた。
やっぱりこういうことは警察の仕事だ。
私たちがやらなくても……
「……あーっ!」
「うわっ、びっくりした。急に大きな声だすな!」
「シイ!あれ!」
私は見つけてしまった。
コンビニに面した大通りの向こう側。
「金髪の男!」