虹

ということでいつの間にか男子寮の最上階に来ていました。




今は部活やらなんやらであまり人が居なかったけど、
通り過ぎるたびにみんなが泉君にお辞儀して行ってる。なんでだろう…











「―野さん！涼野さん？着いたよ？」







「あ、ごめん」





「なんかぼーっとしてる。体調悪い？」





「そんなことないよ！？」





「じゃあいいけどー。じゃあ呼び鈴鳴らすよ？」





「ありがとう」







リーン…






『はい？』







押してすぐに誰かが出た





「あ、あの！今日転校してきた涼野　凛です！
寮の部屋の鍵を取りにきました！」








あたしがそう言うと、中から千頭君がわざわざ出てきて、
中に上がれ、といった
多分あたし達がこれを持ってるからだと思うんだけどね