エクソシスト
アレンが目を覚ますとリンはベッドから消えていた。


「リン?」


「なに?」


後ろから声がした。

びっくりして振り返るとリンがクスクス笑っていた。

新しいエクソシストの制服を着ている。


「びっくりしたぁ。
具合の方は大丈夫?
昨日は随分うなされてたケド…。」

「うんっもう平気。」

リンは本当に元気だった。

「ここの制服はみんな違うの?
随分良い素材を使っているのねー。
軽いのに動きやすい。」

「エクソシストの着る教団の服はそれぞれのエクソシストのもつクラウンの能力にあった作りをしているよ。

僕のクラウンは…
リンと同じ剣型。
だから多少制服も似ているんだ。」


リンは黙ってコクコクうなずいていた。


「リン、良く似合ってるよ。」

アレンが言うと、リンは真っ赤になってしまった。


「い、行こうっ 集会っ」

とドアまで走って行った。


が、ドアノブに手をかけた所で振り返り、
少し照れたように、
満面の笑顔で

「ありがとうっアレン…」

少し赤らめ顔で言った。


ドキっ


アレンは鼓動が早くなるのを感じた。
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