芽衣の恋愛論





由美ちゃんは場所を移動したみたい。
少し周りが静かになった。


「芽衣も来なよ、カラオケにいるの。話聞くから〜お願い来て〜♪」





一方的に言うと由美ちゃんは電話を切った。



由美ちゃんの声を聞いたら気分転換出来たのでカラオケに行ってみようと思った。




タクシー拾って駆けつけた。


部屋の番号は聞いていたので盛り上がってるとこにガチャッと入って行った。




由美ちゃんが気づいて手招きしてくれた。



コの字型のソファーの真ん中あたりにいた由美ちゃんの隣に腰掛けた。




男女6人で女の子は由美ちゃんいれて2人。
あとは男の人。
彼氏のジョージさんやこの前会った零次君もいた。



零次君は私に気づくと片手をあげて挨拶してくれた。
私は軽く頭を下げた。


知らない男の人が歌を歌っていた。
きいたことのあるバラードを熱唱している。
とても上手だ。プロみたい。


ジョージさんは私のために烏龍茶を注文しに席を立った。


別の知らない男の子が私に近づいてきた。
私は由美ちゃんとその人に挟まれた形になった。


何か言ってるけど聞き取れなかった。

オドオドしていると、由美ちゃんが追い払ってくれた。


零次君は女の子と仲良さそうに話ていて2人の世界って感じ。付き合ってるみたい。


それにしても女の子が美しくってびっくりした。


お似合いだなぁ。


と私はのんきに考えていて将吾君のこと既に忘れていた。






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